Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 2018年8月10日の翻訳をもって翻訳ワークは終了しました。                     コメント欄は利用OKですが、リトリートに入っている時は回答しません。。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-56

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

悠久の大地に聳える山々を、二週間近く這い登り、大きな山や深い谷を渡り、休耕田や果樹園を横切り、12日目の午後、メーチ・ケーウの一行は、アチャン・マンの森林寺院の傍に到着した。

彼女たちは、先にノッピ村に入り、村の婦人たちが、賑やかに情熱をこめて、出迎えてくれた上に、彼女たちに沐浴を勧め、埃まみれの衣類を、洗うように言った。

少しばかり休憩した後、彼女たちは、最後の旅路に出発した。

少し坂になった、くねくねと曲がりくねった道の先に、アチャン・マンの寺院はあった。

ここは広く開けた谷間で、周囲は、低く連なる連山、その山々はどこまでも続いていて、端が見えなかった。

ここには、頭陀僧が理想とする、辺鄙で静かな環境があり、アチャン・マンのサンガは、谷の後方の上部にある、木々が濃密に茂る、森の中にあった。

山の間には、あちらこちらに建てられた農家が見えた。それは5、6軒が一塊になったもので、これらの山岳民は、猟と農業で口を糊していた。

メーチ・ケーウが歩いて来た道々で、出会ったのと同じように、多くの頭陀僧は、これらの辺鄙な山奥にいる山岳民の布施・供養によって、色身と命を維持していた。

到着すると、メーチ・ケーウたちは、アチャン・マンが大殿に座って、ビンロウを噛んでいる所に出くわしたが、どうやら彼は、彼女たちの来るのを、そこで待っていたようであった。

皆は急いで履物を脱ぎ、甕から水を汲んで、足を洗い、木の階段を上って、彼に面会した。

アチャン・マンは振り向いて、大声で笑いながら、普泰の方言で、熱心に彼女たちに挨拶した。メーチ・ケーウに会った彼は、以前と変わらず、非常に嬉しそうであった。

彼女たちは、アチャン・マンの前で、一列になって並び、重々しい動作で、三拝の礼をした。

白い三衣が、身体の線に沿って擦れて、サラサラと鳴った。

次に、皆は、恭しく隅に寄って、そこに座った。

皆の心は歓喜で満ち溢れ、この、人々に尊敬されて止まない尊者を、期待を込めて見つめた。

(4-57につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」Dhammavamsa Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>