Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

《Vipassanāハンドブック》18-1(F)★

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

82種類の内の最後の、基本的事物(ultimate things)の内、涅槃は「生」の範囲に入らない。

故にそれは、いかなる創始者も必要としない:

というのも、涅槃には老・死がなく、故に保養(matinenance)を必要としない。

涅槃は無為法であり、生命体はない。

しかし、涅槃を除いて、残余の81種類の現象は、心法、色法に関わりなく、すべて生、老(衰退)と死の範囲内にある。

故に、これらは有為法に属し、かつ組成される事物である(+ことが分かる)。

上に述べた四個の原因の中で、すでに、色法に関する部分は(+解説を)完了した。

業は、一つの創始者に過ぎず;

心は刺激者に過ぎない。

色身は、成長と住(stands)の過程の中で、火大(温度)と栄養によって、生命を維持する。

もし、後二者のエネルギーが枯れたならば、前二者も運用することが出来なくなり、四者は同時に停止する。

樹木を例にとると、種は、それらの起因に過ぎない。

それらは成長し、発育し、かつ泥土と水によって生命を維持するが、もしこの二個の要素を欠いたならば、種の生命力もまた、それらと共に消失する。

人の色身もまた樹木の様である;

すなわち、業は種である;

火大(温度)は、泥土であり;

栄養素は雨水・・・適切な季節に定期的に降る;

心はすなわち、空気と太陽の熱であり、二者は皆、外部から来る支援者である。

(18-2つづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>