Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 2018年8月10日の翻訳をもって翻訳ワークは終了しました。                     コメント欄は利用OKですが、リトリートに入っている時は回答しません。。

般若の独り言~信仰について

★私のライフワークでありました仏教書の翻訳は2018年8月10日をもって終了致しました。「智慧の光」「如実知見」「菩提資糧」「パオセヤドー問答集」(パオ・セヤドー

シリーズ)、「37道品ハンドブック」「Vipassanaハンドブック」(Ledī sayādaw 

シリーズ)「掌中の葉」「24縁発趣論」「基礎発趣論」「メーチ・ケーウの物語」

「阿羅漢向・阿羅漢果」などなど(約20冊)を講読ご希望の方は、ブログの中から見つけてご閲覧下さい。一部は<菩提樹文庫>にも掲載されています。

先日、温泉プールで水中運動をしていた時の出来事。

顔見知りのおばさんが寄ってきて、坊主頭の私に言います:「あなた、信仰があって幸せですね」

ここでいう所の<信仰>という言葉、私は二つに分けて考えています。

中国語の語感ですと、信頼して仰ぎ見る、敬うべき思想、教え、人物。

日本語の語感ですと、畏怖されるべき存在を見えなくても信じる、または神仏などの見えない存在に信頼を寄せる。

私(日本語の語感に基づいて)

「いえいえ、私は信仰などしておりません」

「私たち(テーラワーダの人間)は素粒子の話をしているのですよ」

おばさん

「え・・・えらく科学的なんですね」

と一言言い残して、どこかへ行ってしまいました。

なんだか会話がチグハグで、混乱したのかも知れません。

何しろ日本の仏教は、神仏などの見えない存在に信頼を寄せるタイプ(の宗派)が多いですから・・・。

ゴータマ仏陀は無常・苦・無我を教えました(仏陀になる為の菩薩道も教えましたけれど、大元の基本は無常・苦・無我にあります)。

無常・苦・無我の内実は素粒子(と心理現象)の事で、仏陀自身は、素粒子の事を色聚(ルーパカラーパ)といい、その働きについては、色法という言葉を使って説明されました(心理現象の無常・苦・無我に関しては、名法といいます)。

そんな一番肝心な仏法が、日本には全然伝わっていない。

そして、日本の仏教は、葬式仏教と揶揄されて、信頼を失ってしまいました。

仏教は信仰でもなく、教条的ドグマでもなく、五蘊と宇宙に関する事実(真理)を、禅定によってえ得られる慧眼・・・己自身の心眼を使って確認する事のできる、具体的方法論を伴った理論の事。

それは量子物理論(意識と時空の関係性含む)、哲学(実存的哲学)、倫理・道徳、心理学の統合的な体系であると私は思います。

        願仏法久住世間。

 <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>