Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(6-20)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

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五自在

ジャーナの修習を始めたばかりの時、あなたは、余り多くの時間を、禅支の識別に費やしてはならない。

あなたは、長時間ジャーナの中に安住できる様、練習を重ねるべきである。

ひとたびあなたが、長時間ジャーナの中に入ることができる様になったならば、あなたは、五自在(vasī)の練習を、しなければならない。

(1)転向自在(āvajjana vasī):

何時なんどきにおいても、随意に、軽々と、(+意識を)禅支に転向させることができる。

(2)入定自在(samāpajjana vasī):

何時なんどきにおいても、随意に、軽々とジャーナに、入る事ができる。

(3)決意自在(adhiṭṭhāna vasī):

何時なんどきにおいても、随意に、軽々とジャーナに安住する事ができ、かつ、どれくらいの時間ジャーナに安住するのかを、己自身で決める事ができる・・・例えば、一時間、二時間または三時間等。

(4)出定自在(vuṭṭhāna vasī):

何時なんどきにおいても、任意に定から出る事ができる。

(5)省察自在(paccavekkhaṇā vasī):

何時なんどきにおいても、禅支を省察する事ができる。実際の操作においては、それは一番目の転向自在と似ている。

これら両者ともに、同一の意門心路において発生する。

《増支部・母山牛經》(Pabbateyyagāvī Sutta)の中において、仏陀は、禅修行者に対して、この五種類の方式でいまだ初禅に習熟していないならば、第二禅に進んではならない、と教えている。

彼は解説して言う:

もし、禅修行者が完全に初禅を習熟していないのに、更に高度なジャーナに入ろうとするならば、彼は初禅を失うだけでなく、その他のジャーナを証得する事もできない。彼はすべてのジャーナを失う事になるであろう、と。

(6-21につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>