Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

翻訳『禅修指南』9-37(210/520)

     <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

結生想蘊:

五個の過去因:

1、無明(20)は因、結生想蘊は果。

2、愛(20)は因、結生想蘊は果。

3、取(20)は因、結生想蘊は果。

4、行(34)は因、結生想蘊は果。

5、業(34)の業力は因、結生想蘊は果。

三個の現在因:

6、依処(30)は因、結生想蘊は果。

7、目標(所縁)は因、結生想蘊は果。

8、触(34-受=33)は因、結生想蘊は果。

 結生行蘊

(一番目の解説法、思を行蘊とする):

五個の過去因:

1、無明(20)は因、結生行蘊は果。

2、愛(20)は因、結生行蘊は果。

3、取(20)は因、結生行蘊は果。

4、行(34)は因、結生行蘊は果。

5、業(34)の業力は因、結生行蘊は果。

三個の現在因:

6、依処(30)は因、結生行蘊は果。

7、目標(所縁)は因、結生行蘊は果。

8、触(34-思=33)は因、結生行蘊は果。

(この一番目の解説方法では、最も顕著な思のみを。行蘊とする)

結生行蘊

(二番目の解説法、その他の31心所):

一番目から七番目の因は、第一番目の説明方法と同じ。

 8、その他の三名蘊は因、結生行蘊は果。

註:

結生 34名法から、受、想と識を除くと、残りは 

31となり、触と思が最も顕著な心所は果、すなわち、行蘊となる。

もし、それの因を追尋するならば、その他の三名蘊は、それの近因(sesakkhandhattya padaṭṭhāna)となる。

それらは、最も接近している所の因である。

二番目の方法でもって識別の修習をするのは、すべての因果を識別したいが為である。

この様にするのは、以下の様に質問する人がいるからである:

「もし、触が名蘊の因であれば、触または行蘊と呼ばれる所の、その他の心所は、無因であるのか?」

その他の行蘊の分析方法はまた、斯くの如くである事を、理解するべきである。

結生識蘊:

五個の過去因:

1、無明(20)は因、結生識蘊は果。

2、愛(20)は因、結生識蘊は果。

3、取(20)は因、結生識蘊は果。

4、行(34)は因、結生識蘊は果。

5、業(34)の業力は因、結生識蘊は果。

一個の現在因:

6、名色は因、結生識蘊は果。

 註:

「名」は、識と同じ、一個の心識刹那の中において生起する所の心所を言う。結生心の中において、それはすなわち、結生識と同時に生起する所の33個の所縁を指す。

もし、禅修行者の結生心が、捨俱である時、喜は含まれない為、名は32個の心所となる。

「色」とは、依処色と所縁色を言う。

結生心の目標は業または業相、または趣相の三者の内の一である為、もしそれが色所縁(rūparammaṇa)である場合、色所縁は

すなわち、所縁色(ārammmaṇa rūpa)となる:

もし、それが。声(=音)所縁である場合、声所縁は、すなわち、所縁色となる。

以下の様に教えもある:

’nāmarūpa samudayā  viññāṇa samudayo ’

その意味はすなわち、「名色が生起するが故に、識が生起する」

また別の教えもある。

’viññāṇa paccayā ñānarūpa

その意味はすなわち、「識が名色を引き起こす」

故に、識と名色は相互に支え合っている事に注意を払う事。

「名色が識を引き起こす」の因果関係を識別した後、禅修行者は、必ずや、因果を識別しなければならない。

これらの解釈に基づけば、「依処、目標と触」と言われるものと、「名色」の因は、異なった名称を持つが、しかし、究極界においては、それらは同一のものなのである。

(識別:名色が生起するが故に、結生識蘊は生起する;

名色は因、結生識蘊は果。)

結生心の後、15または16回の有分心が生起する。その後、心路過程の生起が開始される。

それらは意門転向と七回の「欲貪有速行」(bhava nikantika lobha javana)である。

有分心の刹那において、例えば、一番目の有分心の時、心生色と時節生色は生起する。

経典の中において教えているのは、時節生色は、結生心の住時(ṭhiti)において、その生起を開始する事である。

母親が食べ物を食べて、胎盤に運ばれた時、食生色は、その生起を開始する。

故に、結生心の後に生起する所の有分五蘊を識別しようとするならば、色蘊の中において、二種類の、現在因果の色法を、何度も識別しなければならない。

1、心が生起するが故に、心生色が生起する;

心は因、心生色は果。

2、時節が生起するが故に、時節生色が生起する;

時節は因、時節生色は果。

 有分四名蘊と結生名蘊の識別方法は同じである。

次に、結生心の後に生起する所の、意門転向五蘊と、速行五蘊の、因果の連貫を識別する方法を、解説する。

(9-38につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>