Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐22(168/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

11.2 28種類の色法

1~4。四大種(mahā bhūta)、すなわち:四界(四大)

1、地界(pathavī dhātu):

   重地(gaupathavī):硬い、粗い、重い

   軽地(lahupathavī):柔らかい、滑らか、軽い

2、水界(āpo dhātu):流動性、粘着性

3、火界(tejo dhātu):熱さ、冷たさ

4、風界(vāyo dhātu):支持性、推進性

5~9.五浄色(pasāda rūpa

1、眼浄色(cakkhu pasāda)

2、耳浄色(sota pasāda)

3、鼻浄色(ghāna pasāda)

4、舌浄色(jivhā pasāda)

5、身浄色(kāya pasāda)

10~13。7境色(gocara rūpa):

1、色彩(vaṇṇa)

2、声(=音)(sadda)

3、香(gandha)

4、味(rasa)

5、触(phoṭṭhabba)(地、火、風)

地、火、風の三界は、触界を構成する。もし、それらを三境とするならば、合計7境色となる。28種類の色法を数える時、触は含まれない。というのも、触境色の地、火、風の三界は、すでに四界に列記されているが故に。

14,15。性根色(bhāva rūpa)二種類ある:

1、女根色(itthī bhāva rūpa

2、男根色(puris bhāva rūpa

一人ひとりは、その中の内の一つの性根色をのみ有する。女性は女根色のみ、男性は男根色のみを有する。性根色は全身に分布する。

16。心色(hadaya rūpa

心色とは、意界と意識界が依存する所の色法であり、それらが安住する処であり、故に心所依処と呼ぶ。それは心臓の内部の血液の心色十法聚において、散じて置かれる。

17。命根色(jīvita rūpa、jīvitindriya)

この色法は全身に散布しており、それは業生色(kammaja rūpa)の生命を維持する。

18。食色(āhara rūpa

段食(kabaḷinkāra āhara)は、食物の中の食素(ojā)である。一切の色聚の中においては、みな食素色(ojā rūpa)があるが、それはすなわち業生、心生及び時節生の色聚の中においても存在している。

それら食素は、それぞれ業生食素(kammaja ojā)、心生食素(cittaja ojā)、及び時節生食素(utuja ojā)と呼ばれる。

禅修行者が混乱しない様に、以下に説明する:

食物が消化されて後、その「食素」が産する所の食素八法聚の中の食素のみが、食生食素(āhāraja ojā)と呼ばれる。

言い換えれば、胃の中においていまだ消化されていない食物の食素は、時節生食素(utuja ojā)に過ぎない。

命根九法聚の消化の火を通して、すなわち火界の支援の下、食物は消化され、結果、新しい食素八法聚が生まれる。

これらの色聚は、食生食素八法聚と呼ばれるが、その中の食素は食生食素と呼ばれる。

上に述べた18種類の色法は、また、以下の様にも呼ばれる:

一、「自性色」(sabhāva rūpa)、それらの一つひとつは、自生相、すなわち硬さ、粗さなどを擁しているが故に。

二、「有相色」(salakkhaṇa rūpa)、それらはみな、一切の名色法における共相を擁しているが故に:

生・滅によって「無常」であり、生・滅の圧迫を受けるが故に、「苦」であり、永恒不変の実質を持たない、または(+それは)我ではないが故に、「無我」である。

三、「完成色」(nipphanna rūpa)、それらは業、または心、または時節、または食を因として、生起するが故に。

四、「色色」(rūparūpa、真実色)、それらの強度が不断い変化している、熱いから冷たいへ、硬いから柔らかいへ、などなど。

五、「思惟色」(sammasana rūpa)、観禅の目標として相応しいが故に、またそれらを無常・苦・無我として観照することができるが故に。

後に説明する所の、残り10種類の色法(19~28)と、上に述べた18種類の色法は、(+その性質が)反対であり、

一、無自性色(asabhāva rūpa);

二、無相色(alakkhaṇa rūpa);

三、非完成色(anipphanna rūpa);

四、非色色または非真実色(arūpa rūpa);

五、非思惟色(asammasana rūpa)である。

19.制限色(pariccheda rūpa)、すなわち:空界(ākāsa dhāthu)

一つひとつの色法は、みな、その他の色法と一体に混ざり合う事がなく、其々に限界を持つ。この限界及び色聚(+と色聚)の間の空間を制限色と言う。

20、21.表色(viññatti rūpa)二種類ある:

1、身表(kāyaviññatti)、すなわちコミュニーションとしての身体動作。

2、語表(vacī viññatti)、すなわち、話をする時の動作。

他人が我々の考えを知ることができる動作を、表色と呼ぶ。身表は、身体の動作でもって、己自身の考えを表現する事を言う、たとえば人に向かって手招きするなど。

語表は、言語によって己自身の考えを表現する事、たとえば「ここに来てください」と人に呼びかける等。身表と語表は、心によって造られるが故に、それらは無生物(たとえば録音テープ)の中においては存在しない。唯一、有情の言葉の音と身体動作の中に存在する。

22~24。変化色(vikara rūpa)は五種類ある:

1、色軽快性(lahutā):心生、時節生、食生真実色の軽快性。

2、色柔軟性(mudutā):心生、時節生、食生真実色の柔軟性。

3、色適業性(kammaññatā):心生、時節生、食生真実色の適業性。

色軽快性、色柔軟性、色適業性の三色に、上に述べた身表と語表の二色を加え、合計五種類の変化色となる。

25~28。相色(lakkhaṇa rūpa)には四種類ある。

1、色集積(upacaya):

(a)その特徴は、一生のうちの初期の真実色の生起(upādā、生時)である。

(b)それは諸根を成長、完成させ、また、適当な色法を、充分な程度にまで(+のレベルに)到達せしめ、かつ、継続して成長せしめる。

2、色相続(santati):

諸根の完成から死亡までの間の、真実色の生起(生時)を「名相続」と呼ぶ。

色法の生起に関して、仏陀は一生を二つの時期に分けて指導している。一個は、妊娠から眼、耳等の諸根が完成する時期に生起する色法であり、もう一つは、諸根が完成した後に生起する色法である。

この二種類の色法は真実色法の生起であると言える。

3、色老性(jaratā):

真実色の成熟または老化、すなわち真実色の住時。

4、色無常性(aniccatā):

真実色の壊滅、すなわち壊滅時(bhaṅga)。

18種類の真実色に、10種類の非真実色を加えると、合計28種類になる。

その内、地、水、火、風は、界(dhātu)、または大種(mahā bhūta)または種色(bhūta rūpa)と言う。

その他24種類の色は、所造色(upādā rūpa)という、というのも、それらは四大界に依存して生起するが故に。

6‐23につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>