Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-02-01から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#20-12

(今回の問答の最後に、パオ・セヤドーは五蓋(五種類の障礙)に関して、以下の様な補充を行った。) 今、我々は、簡単に、五蓋(nīvarana)について検討してみたいと思う。 1)欲貪(Kāmacchanda) 2)瞋恚(byāpāda) 3)昏沈睡眠(thīna-middha) 4)掉挙後…

翻訳『親知実見』#20-11

16観智とは: 1)名色限定智(Nāmarūpapapariccheda-ñāṇa) 2)縁摂受智(Paccayapariggaha-ñāṇa) 3)思惟智(Sammasana-ñāṇa) 4)生滅智(Udayabyaya-ñāṇa) 5)壊滅智(Bhaṅga-ñāṇa) 6)畏怖智(Bhaya-ñāṇa) 7)過患智(Adīnava-ñāṇa) 8)厭離智(Nib…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing#20-10

問1-5: 七清浄と16観智とは何ですか? 答1-5: 七清浄とは: 1)戒清浄(Sīla-visuddhi) 2)心清浄(Citta-visuddhi) 3)見清浄(diṭṭhi-visuddhi) 4)度疑清浄(Kaṅkhāvitaraṇa-visuddhi) 5)道非道智見清浄(Maggāmaggañāṇa-visuddhi) 6)行道智見清浄…

翻訳『親知実見』#20-9

問1-4: (入出息)禅相はどこから来ますか?何に依って生起しますか? 答1-4: 心処に依存して生起した大部分の心識は、みな、呼吸を生じせしめる。真正の入出息禅相は、呼吸による。しかし、どの種類の心もが、禅相を生じせしめる、という事ではなく、唯一、…

翻訳『親知実見』#20-8

(答1-3の続き) 4)所縁密集(ārammaṇa ghana):上述の三種類の密集を透視した後、人々はなお、「『私』が究極名色法を見た」とか、「『認知の出来る私』が究極名色法を見た」<注108>と言うかもしれない。 この種の錯覚を打ち破る為に、三種類の密集を透…

翻訳『親知実見』#20-7

(答1-3の続き) 2)構成密集(samūha ghana):心理現象が、一個の、構成された全体のものに見える為、人々は、「純意識」が対象を識知しているのだと思い、かつ、それを彼の「自我」であると思ってしまうのである。 この種の錯覚を打ち破るために、我々は…