(今回の問答の最後に、パオ・セヤドーは五蓋(五種類の障礙)に関して、以下の様な補充を行った。)
今、我々は、簡単に、五蓋(nīvarana)について検討してみたいと思う。
1)欲貪(Kāmacchanda)
2)瞋恚(byāpāda)
3)昏沈睡眠(thīna-middha)
4)掉挙後悔(uddacca-kukkucca)
5)疑(vicikicchā)
一番目の欲貪(kāmacchanda)、これは、財物または人への貪愛を言う、すなわち、感官の対象になるものへの欲望である。例えば、あなたは己自身の住まいである所のクティ(kuṭi)<注109>または小部屋に執着するかもしれない。
座禅・瞑想する時、あなたは以下の様に考えるかもしれない:
「ああ、もし、私のクティが、もっと素敵だったらいいのに!」
または
「この部屋全体が私一人のものだったらいいのに!」
もし、貪欲(の感情)に支配されてしまうならば、あなたは、禅修行の所縁に落ち着いて専注する事ができない。
あなたは、強くて力のある正念を発揮すると同時に、精進もしなければならないのである、それによって、欲貪の生起を阻止するのである。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>