Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-04-04から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#31-19

色界地(rūpavacarabhūmi)において、有分は、唯一、業相を所縁としており、業または趣相では有り得ない。色界の衆生の有分心は、色界果報禅心(rūpāvacaravipākajhāna)というが、というのも、それは、前の一世の臨終の時の、禅定が成就した(結果としての…

翻訳『親知実見』#31-19

問3-12:有分心は、どの様に、欲界地、色界地、無色界地と出世間地において、作用しますか? 出来れば、セヤドーに例を挙げて説明して頂きたい。 <注151> 答3-12:有分心の、前の三界<注152>における作用は、皆同じであり、それは、一期の生命の中における…

翻訳『親知実見』#31-17

問3-11:我々が第四禅に到達して、無明(avijjā) <注150>を取り除く以前、過去の悪い習慣によって、非常に多くの不善の思いが生起すします。 例えば、(リトリートの期間以外の)日常生活の中において、貪愛と憤怒が常に沸き起こります。 我々は、不浄(a…

翻訳『親知実見』#31-16

問3-10:四界差別の修行は、禅修行者の身体の四界をバランスすることができるが、しかし、人は、四界のバランスを失って、病気になる事があります。善修行者が病気である時、強くて力のある正念でもって、四界差別を修行して、病気を治すことはできますか? …

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #31-15

問3-9:四界差別の修習において、12種類の特徴を識別する時、必ず、硬さ、粗さ、重さという順番を守って修行しなければならないのでしょうか?禅修行者は、その他の、任意の一種類の特徴を選んで、修行を開始してもよいですか? 答3-9:修行を始めたばかりの…

翻訳『親知実見』#31-14

何故、諸々の行法が、彼の心中に、明晰に顕現するのか? それは、前の一世の生において、人であった時の臨終速行心と、それに緊密に密接している天人の生命の有分心は、同じ所縁を縁に取るが故、であり、この様な状況は、諸々の行法の無常・苦・無我の本質な…