色界地(rūpavacarabhūmi)において、有分は、唯一、業相を所縁としており、業または趣相では有り得ない。色界の衆生の有分心は、色界果報禅心(rūpāvacaravipākajhāna)というが、というのも、それは、前の一世の臨終の時の、禅定が成就した(結果としての)、果報であるが故に。
有分心の所縁は、すなわち、ジャーナの所縁であり、有分心の所縁は、当該のジャーナ(のレベル)によって決定される。
例えば、入出息ジャーナによって、色界に生まれ変わった衆生の、その有分心の所縁は、入出息似相であり、慈心ジャーナによって生まれ変わった者は、すなわち、無辺の宇宙の一切の衆生を所縁とするーーこの二者は、共に概念法である。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>
、