問3-12:有分心は、どの様に、欲界地、色界地、無色界地と出世間地において、作用しますか?
出来れば、セヤドーに例を挙げて説明して頂きたい。
<注151>
答3-12:有分心の、前の三界<注152>における作用は、皆同じであり、それは、一期の生命の中における、心識刹那が中断しない様に、不断に生起し、それは名法、すなわち、生命相続流を維持しているが、この事は、この一期の生命の業が、いまだ、消費しつくされていないが故である。
欲界地と色界地は、共に、名色法(ñānarūpa)を具備しており、無色界地にはまた、名法が存在していているが故に、三界地には、有分が存在する。
欲界地(kāmāvacarabhūmi)においては、有分の所縁は、業(kamma)、業相(kammanimitta)、または趣相(gatinimitta)で有り得る。
例えば、ある一人の人間の有分の所縁は、チャイティヨー・パゴダであり、もう一人の人間の有分の所縁は、シェーダゴン・パゴダであるーーこれらの所縁は、共に概念法である。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>
心いるが故に、。