Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#31-19

問3-12:有分心は、どの様に、欲界地、色界地、無色界地と出世間地において、作用しますか?

出来れば、セヤドーに例を挙げて説明して頂きたい。

<注151>

答3-12:有分心の、前の三界<注152>における作用は、皆同じであり、それは、一期の生命の中における、心識刹那が中断しない様に、不断に生起し、それは名法、すなわち、生命相続流を維持しているが、この事は、この一期の生命の業が、いまだ、消費しつくされていないが故である。

欲界地と色界地は、共に、名色法(ñānarūpa)を具備しており、無色界地にはまた、名法が存在していているが故に、三界地には、有分が存在する。

欲界地(kāmāvacarabhūmi)においては、有分の所縁は、業(kamma)、業相(kammanimitta)、または趣相(gatinimitta)で有り得る。

例えば、ある一人の人間の有分の所縁は、チャイティヨー・パゴダであり、もう一人の人間の有分の所縁は、シェーダゴン・パゴダであるーーこれらの所縁は、共に概念法である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

心いるが故に、。