Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵日記>ブッダガヤ

去年の11月ごろ、次男と大喧嘩した。

私が電話で、フリーカメラマンの彼に、人生の役に立つアイデアを、彼に良かれと思って、色々アドバイスしてあげていた時、あろうことか、彼「お母ちゃんはうるさい」とのたもうた。

これに私は大大大激怒して、メールで「もう Y 町にはくるな!」。

それから2か月、お互い音信不通だったのだけれど、1月2日の本日、次男からメール「今、ブッダガヤにいます」

ブッダガヤかぁ。これは参ったな。

ブッダガヤとは<ブッダのガヤー>という意味で、ガヤーのインド語の意味は分からないけれど、要するにネーランジャヤー河の岸辺の町。その昔、身体が極度に衰弱していたお釈迦様がスジャータから乳粥を貰って、苦行をやめ、菩提樹の下でヴィパサナ瞑想(観察の瞑想)に入って、ダンマ(四聖諦)を悟り、仏陀になった所。

インドとスリランカの尽力で、その場所が今は、<マハーボディ・テンプル>として偉形を放ち、その中には、仏陀の金剛宝座と菩提樹も残っていて、我々仏教徒の、あこがれの聖地なのである(私は10年ほど前に、タイ人の友人と行きました。世界中の仏教徒が集まって来ていて、特に、故郷を追われたチベット人が多かった印象があります)。

次男君、喧嘩した直後に、私の怒りを鎮めようとして、いくつかの言い訳メールを送ってきたけれど、それは<火に油を注ぐだけ>と気が付いたのか、その後はずっと沈黙を守っていて・・・

そして突然「僕、今、ブッダガヤにいます」な~んて言われたら、なんだか怒っているのが馬鹿らしくなってきた。一度は決めた勘当だけど、これは、解かねばならないかなぁ(苦笑)。

仏陀の力は偉大です(笑)。

いやしかし、敵もなかなかのモンだ(笑)。。

追補:彼は12月初頭からガンジーの故郷グラジャートへ行って仕事していたみたいです。多分、インド人に「アンマ(母)と喧嘩しちゃって」なんて相談したのかもしれませんね。そしてインド人の答え「アンマが仏教徒なら、ブッダガヤーから愛を送りなさい」。絶対、これに決まってますわ(笑)。。。