Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵日記>うつくし

今日、近所の工務店の親子に、かねてからお願いしていた南側の6畳間に箪笥代わりの、大きな棚を作ってもらいました(そのほかに、玄関に作り付けの簡単な下駄箱も~箱というより棚ですが・・・)。

私は、以前にもブログに書きましたが、貧乏な割には、所持している衣類が異常に多い。昔、物価の安い中国によく出張したので、その時「今度いつここにこれるか分からないので、これ、買っておこう」なんて思って買った服。タイにもよく行ったので、同じ感じで買ったタイの民族風の服色々。緬甸で出家した時に着た法衣(今は死蔵中)。インターネットを駆使して、半額の時にゲットした色々な服。近所の人に頂いた(まだ十分に着れる)古着、ワンサカ(苦笑)。

半年前に次男が当地に来た時に、一緒にホームセンターに行って、ツーバイフォーの材木を何本か買ってきました。最初、それを使って、パソコンを置く机を作ろうとしたのですが、私の左足の浮腫には、椅子の生活はよくないと医師に言われたので、パソコンはこれまで通り畳の上に置いて、私は胡坐をかいて、インターネットしています。

で、この材木で、服を並べる棚を作る事にしたのです。やってきた大工さんの親子、息子さんは私のこまごまとした注文に合わせてあちこちの壁に釘を打ちつけたりしていて、高齢の、お父さんの方が棚を作る係。

このお父さん、ツーバイフォーの柱にベニヤ板の棚台を打ちつけていき、午後には、とても立派な、100%木材(アメリカ産ですが)でできた、すてきな棚ができました。

これを見たお父さん、とても嬉しそうに「(この棚)うつくしなぁ」と言ったのです。

それはご自分の技術を誉めたのでなくて、注文主が太くて良質な木材を使って棚を作ろうとする、その気持ちに対して、思わず感動して言ったもののようです(勿論、目は棚を見ながら言ったのですがね・・・)。

このお父さんはきっすいのたたき上げの大工さんで、自然を愛し、木でものを作るのが大好きな人なんですね。ですから、自分で作った大きな棚を見て「うつくしなぁ」。

「うつくしいなぁ」ではなくて、「うつくしなぁ」。

この辺の方言なんでしょうけれど、私にはこのお父さんの心を「うつくしなぁ」と思った瞬間でした。。