Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義>アチャン・チャーの湖

私がこの Y 盆地に越して来て、7月で丸3年になります。

持病の浮腫は、市営の温泉館で水中運動する事で寛解したし、

友人も何人かできて、ここへ引っ越してきて本当に良かった

と思う日々です。

ただし、好事魔多しで、私に何かと意地悪したり難癖をつけて

くる人が若干 2 名います。それで悔しい思いや、腹立た

しい思いをする事があるのですが、今朝座禅・瞑想していて、

ふとアチャン・チャーの<心を湖に例えた物語>を思い出し

ました(アチャン・チャーは東北タイの僧侶。すでに遷化しまし

たが、生前、アラカンになったと言われているタイの聖者。

私は彼の孫弟子)。

アチャン・チャーは言います「心は森の中の湖のようなもの」

「いつも何かの動物が湖に水を飲みに来て、湖には彼らの姿が

映ります」「しかし、彼らはやがて立ち去ります」「立ち去っ

た後、湖には何も残らず、ただもとの静かな湖面があるのみです」

「静かな湖は以前からそこにあり、いまもそこにある。ただそ

れだけ」と。

ああ、そうなんだ。意地悪をされて心が騒ぐのは、私の湖(心)に

森の動物が姿を現し、彼らの姿が湖面に映ったからなのだ。彼らは

用事(自分のストレスを他人にぶつける)が済めば、去って行く。

湖自身が水を飲みに来た動物を追いかけないように、私も彼ら

(の言動)を追いかけなければよい。

これは仏陀の<二矢を受けず>の教えの、湖バージョンである

(タイは密林が多いから、二矢の例えより、湖の例えの方が

タイ人に受けるのかも)。

座禅・瞑想すれば、心は明鏡止水、静かな湖は二矢を受けない、

という事が分かる。

座禅・瞑想、よかった!(笑)