Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義~8>無神論

日本は、オ〇ム事件などの影響で、<宗教>という言葉に異常に反応、反発する人が見受けられます。

先日も、謡曲の練習の後で、私の坊主頭を見ながら「私、無神論者ですから!!」と、私に対して防衛線を張っている人がいましたが・・・(笑)、テーラワーダって、余り一般受けしないから、仏縁のない人には、教えの中身を説明する気も、ましてや勧誘する気など、全く起きないのですけどね。

仏教は実は、<無神論>なんですけど、日本は仏教を<神仏への信仰>と誤解している人、多いですね。

2500年前、バラモンの祭司たちが「世界を作ったのは最高神ブラフマンだ」と言っていたのを、ゴータマ仏陀は「私は、深い瞑想によって、世界を創造した神を探してみたが、見つける事が出来なかった」と言い、当時の創造神という概念を否定したのです。

親鸞さんの<自然法爾>もこの思想でしょうか。

最近、私は宗教関係の本を借りによく図書館に行くのですが、若い図書司の方、どうやら尼僧の私に興味津々のようです。先日、西澤卓美さん(ウ・コッサラ比丘)の「仏教先進国・ミャンマーのアウェアネス」という本を、図書館で購入してほしい旨相談した所「はい、買うように手続きします!」と、とても嬉しそうでした(は、カビールの「宗教詩ビージャク」を借りていますが、この本、カビールの生きた時代背景の解説がとても面白いです~橋本泰元訳注)。

若い人にはオ〇ム事件のトラウマはないし、低賃金、長時間労働など、息の詰まるような社会の中で、自己を振り返る時間を持ちたいと思う人が増えているのかも知れません(高度成長時代を生きた団塊の世代は、ちょっとダメね。お金が命、みたいな人ばかり。自己の変革と社会の解放を!!な~~んて叫んでいた、あの高潔な<左翼>の方々は、どこに消えたのたのでしょうか・・・??)。。

追伸1:スローガンを叫ぶのは簡単。本当にしなければならない事、それは、自分が変わること。

追伸2:ハテナ側の変換のトラブルなのか、文字表記に大小があります。あしからず。