是誰庵のひとやすみ~51>台湾人の四国遍路
先日、台湾の知人、といっても2015年の年末に、クアラルンプール
発、台北行きの飛行機で、座席が隣同士になっただけの、一見の、
私と同じ60すぎのおばあさんだが、彼女から、8日間の四国遍路を
無事済ませた、お礼のメールが届いた。
四国遍路をしたいという彼女に、夏より冬が良いこと(春秋は
台湾を留守できないというので)、初心者は善通寺から出発する
のがよい事、などを教えてあげた、そのお礼であった。
彼女は巡礼中、色々な人にお世話になった事を、とても喜んで
いたが(実際、宿の親父さんや途中で出会う人々が非常に
親切だったらしい)、お寺が商業主義に染まっているのだけは
解せない、と嘆いていた(日本語ができれば、絶対、議論した
だろう、とも)。
台湾ではお寺での<禅七(7日間のリトリート合宿)>などは、
皆無料をうたっている(勿論、7日間も、無賃飲食はよくないの
で、お布施はしておいた方がいいに決まっているが、本当に
お金に困っている人でも、修行に参加できるシステムになっている)。
高雄の仏光山などは境内がばかでかく、ところどころ売店が
あって、仏教関連のお土産、グッズを売っているが、お寺は
法を説くことが仕事で、売店が本筋でないことは、分かる。
<仏教で商売をしてはいけない>
これが、四国巡礼をした、台湾のおばあさんから届いた、
警告であった。