Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―31

5、怒らない

仏法を学ぶ者は、怒らない事を学ばねばならない。怒りは

非常によくない習気である。

男性は特に注意して欲しい。というのも男性の修行は女性

に及ばないから。女性についていえば、彼女たちは余り

癇癪を起す事はない。彼女たちは優秀です(ここに在席の

方々は女性が多いので、私も女性の欠点を言いにくい・・・)。

実際は、男性の癇癪は一定の限度があるが、女性は違う。

女性は一たび癇癪を起すと、際限がなく、収拾がつかなく

なる事が多い。

皆さんは、ヒステリーや癇癪を起こさぬによう、学ぶ必要が

ある。というのも団体というのは雰囲気が大事で、一たび

誰かが怒れば、火薬の味がして、平和な気落ちが吹き飛ん

でしまうのだから。

またある種の人々は、ヒステリーとか癇癪を起すことは

ないが、一日中不機嫌な顔で、対話をしない事がある。

これは癇癪よりなおまずい。

どちらにしろ、怒り、ヒステリー、癇癪、不機嫌というの

は、人と人の間に距離を作り、以後、誰もあなたに近づか

なくなる。

我々は微笑を保ち、他人に威圧感を与えるような事を、

してはならない。

団体の中で低気圧を作りださない事、こういう人こそが、

真の聡明な人だと、いえる。(つづく)

      (台湾高雄文殊講堂 慧律法師著

       翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)