南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」翻訳文ー2

ブッダダーサ尊者は、正しい解脱を求めるのならば、

大自然に向かって学習しなければならないと、考えている。

若い頃、森林の中で修行していた時、動物たちの夜の

行動を観察して、「法」は、世俗のように夜になると

入睡するのではなくて、真実の修行をする人は、彼の

身体は入睡しても心霊(訳者注1)は永遠に目覚めていて

随時、万物の実相を観察する準備をしているのだと、彼は

思った。大自然において一人ぼっちで、誰にも頼れ

い時、彼は「私が何かの状況について怖れるならば、

私はその状況の中に留まろう、恐怖が去るまで」と

いう方法で、自我の訓練をした。

「(それを)直視できるようになるまで」心して聞き、

心して見る。

そのことによって、仏法を<体験>する事ができる

(訳者注2)ーー本来かくの如し、と。(つづく)

(台湾香光尼僧集団翻訳グループ翻訳~タイ語→中国語)

(「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)

(訳者注1)上記 心霊 は、原文のママ直訳であるが、漢和

辞書には心、精神、霊魂、知恵、とある。私は<it>と訳した

かったけれど、ブッダダーサの真意とずれてはいけないので、

直訳とした。

(訳者注2)仏法とは体験である。哲学でも理論優先でもない。

体験すれば言論は止む。