南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

是誰庵のひとやすみ~ハラミツのヒミツ

学生の時、六波羅タンダイとか、六波羅蜜とか習ったけど、

よく分からなかったなぁ。

 現在、パオ・セヤドー講述の「菩提資糧」・・・テーラワーダ

における、仏陀になるための、十の波羅蜜(ハラミツ)の積み方、

なるものを、「フムフム」「なるほど」と思いながら翻訳している。

そして、「ああ、学生の時に習ったのは、六波羅蜜だった」

と思い出し、IT で検索してみた。

大乗の六波羅蜜ーーーーー布施、戒、忍、精進、智慧、定。

テーラワーダの10波羅蜜ー布施、戒、忍、精進、智慧、出離、

真実(不妄語)、決意、捨と慈しみ。

大乗にある定波羅蜜は、テーラワーダにはないので、残り五個

(布施、戒、忍、精進、智慧)が共通で、後の五個

(出離、真実、決意、捨、慈しみ)は、テーラワーダ独自のもの?

仏教学者によると、大乗は在家の運動という位置づけであり、

在家なら、(身体の)出離は必要ないとして・・・真実とか、

捨とかは必要だと思うけれど(大乗になると、真実よりは方便で、

捨は、智慧に包括される?)。

テーラワーダは戒・定・慧の三学を強調するのに、なぜ定波羅蜜が

ないのだろうか?今度、クムダ・セヤドーの瞑想会に参加する

ので、セヤドーに聞いてみようかしらん。