ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)ー47★
ここで、私は、簡単な結論を述べたいと思う:
仏教は、絶対の真実のレベルにおいては、
「自我(ママ、以下同様)」がある、とは主張しない。
この点は、仏教と、その他の学説とが、
異なる部分である。
その他の学説においては、最高の境地に
到達しても、なお、「自我」は存在するの
だと、主張する。
この「自我」は、彼らが努力して追求する
モノで、仏教においては、極力取り去り
たいと願うモノである。
(+ )(= )訳者。(つづく)
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訳者コメント:ブッダダーサ尊者は、
ヴェーダンタ系の人々が用いる「真我」
という言葉を避けて、ひたすら「自我」
を使う(というか、正確に言えば、
台湾の翻訳グループがタイ語から翻訳
する時に、「自我」という語彙に限定し
ているのであって、私は、ブッダダーサ
がないので、その辺の本当の事情は
分からない。)
「真我」も、2500年前、仏陀ご在世の
時と今では、意味や定義が少々
変わっているらしい。アドヴァイタ系の
本を読むときに、気を付けてみて、何か
わかったら、ご報告します。
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>