南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-31

7-5 長いと短い

「正念をもって息を吸い、正念をもって息を吐く」とはどういう事か?

仏教は経文の中で、教えて曰く:

「吸う息が長いとき、彼は『私の吸う息は長い』と知る。吐く息が長い時、彼は『私の吐く息は長い』と知る。」

注釈では以下のように説明する:

「吸う息が長い」などと言及するのは、正念の修行をしている者にとっての、各種の方式を表している。

というのも、《無礙解道》では、「彼は正念をもって息を吸い、彼は正念をもって息を吐く」という事柄について、(+以下のように)言うからである:

7-5-1 第一グループの四つの段階

彼は、32の方式によって正念の修行者となる:

1、彼は、吸う息が長いことを知ることを通して心が専一で、散乱していないことを知り;彼のすでに打ち立てられた正念において;当該の念と智を縁として;彼は正念の修行者である;

2、彼は、吐く息が長いことを知ることを通して心が専一で、散乱していないことを知り;彼のすでに打ち立てられた正念において;当該の念と智を縁として;彼は正念の修行者である;

同様の方式によって、以下の方式を理解するべきである;

3、彼は、吸う息が短いことを・・・

4、彼は、吐く息が短いことを・・・

5、彼は、(息の)全身(=全体)を覚知しながら、息を吸う・・・

6、彼は、(息の)全身(=全体)を覚知しながら、息を吐く・・・

7、彼は、(息の)身行(=全体の過程)を平静にすることを通して、息を吸う・・・

8、彼は、(息の)身行(=全体の過程)を平静にすることを通して、息を吐く・・・

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-32につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>