7-5 長いと短い
「正念をもって息を吸い、正念をもって息を吐く」とはどういう事か?
仏教は経文の中で、教えて曰く:
「吸う息が長いとき、彼は『私の吸う息は長い』と知る。吐く息が長い時、彼は『私の吐く息は長い』と知る。」
注釈では以下のように説明する:
「吸う息が長い」などと言及するのは、正念の修行をしている者にとっての、各種の方式を表している。
というのも、《無礙解道》では、「彼は正念をもって息を吸い、彼は正念をもって息を吐く」という事柄について、(+以下のように)言うからである:
7-5-1 第一グループの四つの段階
彼は、32の方式によって正念の修行者となる:
1、彼は、吸う息が長いことを知ることを通して心が専一で、散乱していないことを知り;彼のすでに打ち立てられた正念において;当該の念と智を縁として;彼は正念の修行者である;
2、彼は、吐く息が長いことを知ることを通して心が専一で、散乱していないことを知り;彼のすでに打ち立てられた正念において;当該の念と智を縁として;彼は正念の修行者である;
同様の方式によって、以下の方式を理解するべきである;
3、彼は、吸う息が短いことを・・・
4、彼は、吐く息が短いことを・・・
5、彼は、(息の)全身(=全体)を覚知しながら、息を吸う・・・
6、彼は、(息の)全身(=全体)を覚知しながら、息を吐く・・・
7、彼は、(息の)身行(=全体の過程)を平静にすることを通して、息を吸う・・・
8、彼は、(息の)身行(=全体の過程)を平静にすることを通して、息を吐く・・・
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-32につづく)
★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。
ご協力、よろしくお願いいたします。
<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>