ちょうど水泳を学ぶときのように、体系と善くて巧みな方法(=方便)を、学ばなくてはならない。
通常、水泳を学びたいとやってくる人は、すでに一定程度の決意と自律心を備えているものである。
故に、指導者の主要な任務は、まず、生徒に水を怖がらないようにし、その後に、基本的なテクニックを教えるーーたとえば、泳いでいる最中の息の吸い方、正確な水の蹴り方、正確な水の掻き方等。
彼の心づもりにあるのは、それぞれの過程で教える内容において、生徒が興味を覚えるもので、かつ、生徒にとって、消化できるものでなければならない。
次に、指導者は浮き輪を使って、泳ぐことを教え、彼は生徒が泳ぐのを見守る。その後に、彼は生徒に浮き輪を放すように言い、かつ、生徒が泳ぐのを傍で見守る。
こうして、最後には、生徒は、一人で泳げるようになる。
すべての過程において、生徒の心身にとって、消化できるものなので、生徒は愉快に感じ、喜悦、軽安、楽しさを感じ、ますます水を好きになる。
故に、生徒は、ますます上手に泳ぎ、最後には、水泳が、生徒の第二の天性になるのである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-30につづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>