南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-31

正定と邪定の見分け方

正定と邪定を見分けるには、瞑想・静坐の後に得られる結果から、判断することができる。

何ほどかの時間をかけて、順序良く訓練された後、あなたは、ある程度の定を、経験することができるようになった。

この時、以下の事に注意を払わなければならない;すなわち:

(一)あなたは、すでに粗い五蓋を取り除いたが、しかし、微細な五蓋が生起した時、あなたは、それを察知することができない可能性がある。

(二)定の修習において、あなたは、楽しさを感じるかも知れない。しかし、楽しさは二種類ある:すなわち、善なる楽しさ(執着のない楽しさ)と、不善なる楽しさ(執着が伴う)である。

(三)非常に重要な事は、第一級の修行者が定の修習をする時、「今、私の心の中に、五蓋があるか?ないか?」「私には今、正定があるか?」と検査したり、分析したりしない、という事。

というのも、これらの分析と検査は、彼らの定力を削減・減退させるから。

故に、この段階において、最もよい方法は:

一回ごとの定の修習の後に、己自身の状態を検査し、そのことを通して、先ほど入定した所の定は、正定であるかどうかを、判定するのがよい。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-32につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>