たとえば、もし、あなたもまた、ヴァッカリ長老のように、仏陀への信心が強すぎる時、あなたは、仏陀の特徴に注目することをやめ、仏陀の究極名色法を観じ、その後に、それらを無常・苦・無我として、観ずるべきである。
これは、諸法の自性を省察する一つの方法である。
もし、あなたがこのように作意するならば、あなたの慧根は、強くて力のあるものに変化し、信根は徐々に弱くなる。
慧根が強くなると、信根は弱くなる;
信根が強くなると、慧根は弱くなる。
これら(+の現象)は、それらの本質である。
故に、あなたは、それらのバランスを取ることに、チャレンジしなければならない。
今、あなたは安般念を修行している。
もし、あなたの信根が強くて、その他のものが弱い時、あなたは、息の中の四界を観察するべきである。
定力が徐々に強くなる時、あなたは、息の中の小さな微粒子を見ることができる。この時、あなたは、一粒の微粒子ごとの内の、究極色法を識別しなければならない。
一粒ごとの微粒子には、9種類の究極色法がある:すなわち、地界、水界、火界、風界、色彩、香、味、食素と呼吸音である。
あなたは、徐々に、それらを無常・苦・無我と見做すようにしなければならない。
もし、このようにできれば、あなたの慧根は強化され、信根は弱まるであろう。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-45につづく)
Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu。
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>