南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-53

         <Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu> 

ここにおいて、択法、精進と喜という、この三種類の覚支の育成については、それらの各々の栄養(または因)を如理作意することを通して、理解するべきである(+と、私は主張する)。

というのも、仏陀は以下のように述べているが故に:

「比丘たちよ。

未だ生起しない択法覚支が生起する栄養(または因)とは何であるか?

または、既に生起した択法覚支が、成長し、増加し、強化され、または円満になる栄養とは、なんであるか?

比丘たちよ。

善なる法と、不善なる法がある。

指弾されない、または指弾されるべき法がある。高尚または卑劣な法がある。

光明または暗黒の法がある。

それらが、未だ生起しない択法覚支が、生起する栄養であるかどうか、または、既に生起した択法覚支を成長させる、増加させる、強化させる、円満になる栄養であるかを、数々、如理作意するべきである。

次に、比丘たちよ。

何が、未だ生起しない精進覚支が生起する栄養(または因)とは何であるか?

または、既に生起した精進覚支が、成長し、増加し、強化され、または円満になる栄養とはなんであるか?

比丘たちよ。

尽力界があり、精進界があり、不断なる精進界がある。それらが、未だ生起しない精進覚支が生起する栄養であるかどうか、または既に生起した精進覚支を成長させる、増加させる、強化させる、円満になる栄養であるかを、数々、如理作意するべきである。

次に、比丘たちよ。

何が、未だ生起しない喜覚支が生起する栄養(または因)とは何であるか?

または、既に生起した喜覚支が、成長し、増加し、強化され、または円満になる栄養とはなんであるか?

比丘たちよ。

喜覚支の基本となる法がある。

それらが、未だ生起しない喜覚支が生起する栄養であるかどうか、または、既に生起した喜覚支を成長させる、増加させる、強化させる、円満になる栄養であるかを、数々、如理作意するべきである。」(《相応部》)

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-24につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>