<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
定の修習における最も重要な法則
定の修習における最も重要な法則とは何か?
「聖弟子は、放下(=手放す事)を目標として、心における、一境への専注を得る。」《相応部・根相応・第9経》
上記の経文から、定の修習において、最も重要な法則は「放下」であることが分かる。
物質の領域において、我々は、非常に能動的に、また積極的に、金銭、権利、伴侶などの諸々の物質的な富や財産を獲得、追求しなければならない;
しかしながら、心霊の道筋においては、我々は必ずや、放下、捨棄、自在を学ばなければならない。
強烈な世間的慣習の傾向を持つ多くの人々は、一旦修行を始めると、このように修行するのが成功の道であると思いなして、強烈な執着をもって、必死になって修行に取り組む。
彼らは見掛け上、非常に熱心に修行しているように見える。というのも、彼らには強烈な自我意識があり、自我(=エゴ)がなくなれば、彼らにはエネルギーがなくなり、それでは修行ができないではないか、と思いなしているからである。
(2-38につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>