<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
8-6-5-3 捨覚支を生起させる事の出来る五種類の方法
捨覚支を生起させる事の出来る、五種類の方法がある:
1、衆生に対して執着しない態度:
2、物に対して執着しない態度:
3、衆生と物に対して偏愛する人(または独占欲の強い人)から遠く離れる事:
5、捨覚支を育成すると決意する。
(一)ここにおいて、彼は、二種類の方法を通して、「衆生に対して執着しない態度」を策励する:
(甲)以下のような(+考えを)通して、衆生は、彼ら自身の業の所有者であると思惟する:「私は過去世において造りし業によって生じた。そしてその上、私自身の業によって、この地を離れ、次の世へと生まれ変わる。他人もまた、己の業によって来たりて、去る。そのようであれば、私は一体誰に執着しているのだろうか?」。
(乙)以下のような(+考えを)通して、衆生には自我(=確固たる自己、実体ある自己)がない事を思惟する:
「究極的には、刹那に生・滅する名・色法があるだけで、衆生というのは存在しない。それなのに、私は一体、誰に執着するというのだろうか?」(5-68につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>