南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」(翻訳文)5-67

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

8-6-5-3 捨覚支を生起させる事の出来る五種類の方法

捨覚支を生起させる事の出来る、五種類の方法がある:

1、衆生に対して執着しない態度:

2、物に対して執着しない態度:

3、衆生と物に対して偏愛する人(または独占欲の強い人)から遠く離れる事:

4、衆生に対して平等で、衆生や物に執着しない人と親しむ:

5、捨覚支を育成すると決意する。

(一)ここにおいて、彼は、二種類の方法を通して、「衆生に対して執着しない態度」を策励する:

(甲)以下のような(+考えを)通して、衆生は、彼ら自身の業の所有者であると思惟する:「私は過去世において造りし業によって生じた。そしてその上、私自身の業によって、この地を離れ、次の世へと生まれ変わる。他人もまた、己の業によって来たりて、去る。そのようであれば、私は一体誰に執着しているのだろうか?」。

(乙)以下のような(+考えを)通して、衆生には自我(=確固たる自己、実体ある自己)がない事を思惟する:

「究極的には、刹那に生・滅する名・色法があるだけで、衆生というのは存在しない。それなのに、私は一体、誰に執着するというのだろうか?」(5-68につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>