南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)5-19

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

4、持戒した経験を持つ長者(=有徳の人、年長者)と親しむ

道徳的な修行の成果を持つ長者(=有徳の人、年長者)と親しむ時、己自身も成熟した、穏やかで落ち着いた気質、自制心と、もの静かな性格を養うことができるし、同時に、掉挙と後悔を、滅し除くことができる。

5、善知識に親しむ

善知識は、我々の個別の状況を踏まえて、掉挙と後悔蓋に対処するため、我々の必要に応じた所の、実際的で、効果的な方法を、提供することができる。

善知識の言動は、我々をして、掉挙と後悔を静めた場合に齎される利益について、体験せしめることができる。

掉挙と後悔蓋が生起したとき、善知識を憶念するだけでも、それらを静める事ができる場合がある。

6、掉挙と後悔蓋を、滅し除く助けになる、適切な言論。

己の(+持する)戒の条項、修行方法に関する話題を多く論じ合い、常々、持戒者と共に、持戒及び、修行に役に立つ秘訣などの事柄について、論談する。

7、放下(=手放す事)と自在

掉挙と後悔の生起する、その主要な原因は、心内が動揺して定まらないことから来る。

そして、掉挙と後悔蓋の対処法は、一切を放下して、心をして、自在にさせれば、心は自然と平静に向かう。このよう(+な態度を)継続していくと、修行の目標はおのずと心中に沸き出で、心は自在を得て、目標を体験するようになる。

◆結論:

掉挙と後悔蓋の対処法:

1、仏法に対して深い知識を持つ。

2、質問する。

3、戒律を理解する。

4、持戒した経験を持つ長者(=有徳の人、年長者)と親しむ。

5、善知識と親しむ。

6、掉挙と後悔を滅し除くのに助けになる適切な言論を論談する。

7、放下と自在。

(5-20につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>