<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1-3 37道品
人は、過去を追憶してはならないし、未来を妄想してもならない。
過去は・・・すでに過ぎ去っており、未来は・・・未だ来ていない。
今ここにおいて生起した所の、一つひとつの念頭(=想い)を観照し、はっきりと明晰にそれを知り、かつ、歓迎もしないし、拒否もしない。
今日、このような努力をなせ。
明日、死がやって来ないなどと、誰が知る事ができようか?(中部ニカーヤ)
37道品とは何か?
37道品とは、37種類の、悟道を支援する事のできる項目である。
37種類の項目は、修行者をして、最終的に四聖諦を体験・証悟せしめる。その始めは四念処であーー四念処は、37道品の中の、最初の四つの要点であるーーそして、最後にあるのは八聖道である。
1-3-1 四念処
四念処とは、四種類の所縁に念住する(=意識を集中する)修行の方法、または基礎的な修法である、と言える。
上記は、現代における、禅の修行の系統において、最も普遍的な、修法の一種である。
仏陀は以下の言葉によって、そのことを描写している:
比丘たちよ。
凡夫を清浄に至らしめ、憂い、愁い、悲しみを克服し、苦しみや悲痛を取り除き、正当な行為の準則となる道、涅槃を体験・証悟するための道、その唯一の道は、四念処である。(長部ニカーヤ、四念処経)
念住の四つの所縁または、基礎は:身、受、心と法である。
(1‐23につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>