南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

(新)般若の独り言~老いと死の受容

私も来年は古希になります。

思えば遠くへ来たものだ(笑)。

老年期ともなれば、残された歳月の少なさを思って、ふと憂鬱になる事があります。

死ぬのも怖いですよね(長期に寝込むのも困るし、死ぬ瞬間も怖い)。

有情が輪廻するのは、自分なりに分かっているのですが、往生の行先が不透明なのが、不安。

そんな時、

「私は元気だ」とか

「私はまだまだ死なない」とか、

空元気になるのではなくて、不安に寄り添うといいますか、己の心から生まれる不安をそっと認め、受け入れると言いますか・・・。

どうやら不安というのは、自己防衛に長けた脳が生み出す、一種の感情を伴う概念で、それに心が(外塵として接触した時)、感染してしまうようです。

二矢を受けず。

心が、脳の生み出す概念に感染した所までは認めて(第一矢)、心が更に憂鬱になるのは、止める(第二矢)。

できれば、瞬殺。

老いても、心は暗闇に落ち込む事なく、自然体で生きる。

今の私の目標です。

   <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>