<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
11 後生縁
(Pacchā jātapaccayo)
後生縁は、前生縁とは正反対である。
この縁の縁法は、それの前に生起した所の縁生法を支え、強化する。
ちょうど、雨が、すでに存在する植物を、成長させるようなものである。
後生の心が、前生の色法を支える時、それを後生縁と言う。
古代の大徳の方々は、後生縁を以下のように譬えた:
禿げ鷹の雛が生まれると、雛たちには構わず、親鳥は己自身の食物を探しに、即刻、外に出て行く。
残された雛たちは想う:
「パパとママが帰ってきたら、何か食べさせてもらえる」
雛たちは、親が食べ物を持って帰ってくれるという期待感で待ち続ける。しかし、禿げ鷹は、雛の食べ物を持って帰らない。
その時、雛は想う:
「食べ物はもらえないけれど、パパとママがいるので楽しいな。」
(11-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>