南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~サツマイモの葉と茎

今朝の私の食事は、ウーメン(温麺)でした。

トッピングは、柚子こしょうとサツマイモの葉と茎。

サツマイモは自分では植えてなくて、昨日の内に、お隣の畑から頂いてきたものです。

サツマイモの葉や茎は「戦争中一杯食べたから、もう嫌。見たくもない」という人が多いですが、台湾では今も、好んで食べられています。

私が20年程前に、台湾でパーリ語教室に通っていた時、大乗の出家比丘の方がいらっしゃいました。

大学院で仏教の研究をするのに、英語、日本語、チベット語サンスクリットの外に、パーリ語も必要なのだそうです。

で、この方と一緒に、街中の、とある小さな食堂で昼食を取った時、彼は肉食厳禁、ベジタリアンで、注文したのは「肉や魚で出汁を取っていない汁(ただのお湯のこと)かけラーメン。トッピングはサツマイモの葉と茎」でした。

ゴータマ仏陀は「三浄肉は食べてもよい。菜食が好ましいが、無理であればあえてする必要はない」と述べられたのだとか。出家に厳格な菜食を要求するようになったのは、仏教が中国に入ってからですね(色々な、歴史的地理的要因があったのでしょう)。

この比丘の方、大学院で思い通りの研究ができたでしょうか。

同じ時期に、私に、パオ・セヤドーの著書「智慧之光」を手渡してくれた女子学生さん。

「これからガンダーラに留学して、戻ったら仏教研究所に勤務するのだ」と言っていました。

無事に戻って、念願を果たしたでしょうか?

温麺に浮かぶサツマイモの葉と茎を見ながら、なつかしい台湾の法友を思い出しました。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>