第一講 如何にして入出息念を修習してジャーナに到るか
はじめに
我々は、幾人かの台湾の比丘、比丘尼法師の要請を受けて、台湾を訪問した事に、大きく喜びを表明するものである。
この幾人かの法師は、かつて緬甸のモーラミャイン(Mawlamyine)の近郊にあるパオ禅林(Pa-Auk Tawya)において、禅の修習をした事がある。
台湾に滞在する間、我々は、パオ禅林で実践されている禅の修行体系の知識を教えるが、それはパーリ(Pāḷi)<注83>の仏典及び《清浄之道》(Visuddhimagga)<注84>の教えに依拠したものである。
我々は、パーリ仏教聖典が教える修行方法は、まさに仏陀ご本人が修行した方法であり、また、仏陀ご在世時に、弟子たちの修行を指導した時に用いた方法である、と信じているものである。