Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#0-4

「パオ・セヤドー叢書」はすなわち、パオ・セヤドーご本人の著作の叢書であり、中国語訳を主とする。セヤドーの著作は、三蔵の説明に重きを置き、その解釈されたものはすべて、古代の註疏及び現代の人々の佳作であるが、内容は戒・定・慧から離れる事が無い。

「禅師(パオ・セヤドー)弟子叢書」は、禅師(著作)から学んだ弟子の叢書で、叢書として出版されたものは、パオ・セヤドーの著作の主体から離れる事無く、同時に三蔵聖典を解釈する事を通じて、修行の助けとするものである。

言い換えれば、上記二種類の叢書は、すべてパーリ三蔵を解説する為の叢書である、と言える。

この時代において、三蔵聖典を伝承する事は、非常な困難を伴うものである;

幸運にも、パオ禅林の教学の根本は、パーリ三蔵及び註疏に基づき、かつ、これに由りて、三学を教授するものである。

現代の、非パーリ語系の伝統的教区の内、パオ禅林の教学の規範は、すでに華人区域において教法が伝承され、道場が成立し、上座部仏教の教学の経験が蓄積されつつある。

こうした事から、本叢書はまず「パーリ三蔵訳叢」をトップにおいて、上座部の現代の新しい教区において、「パオ・セヤドー叢書」と「禅師(パオ・セヤドー)弟子叢書」を以て三蔵の説明と解釈を行い、上座部仏教が、台湾等の華人区域に根を張る様に支援するものである。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>