今回、私が翻訳を始めました、パオ・セヤドーの著書
『親知実見』 (中国語版)を編集し出版したのは、
台湾南伝上座部仏教学院です。
この学院の上部団体は、静楽禅林といい、この、台中の山中に佇む静楽禅林は、パオ・セヤドーのお声がかり、ツルの一声で、建立されたものです(当禅林は、緬甸パオ森林僧院の台湾分院になります)。
当該の禅林の住職は、パオ・セヤドーの命を受けて、緬甸パオ森林僧院から招請・派遣されてきた緬甸人のSayadawが務め、副住職さんは、台湾大学哲学科を卒業され、パオ森林僧院モーラミャイン本山で修行された台湾人が担当しています。
伝聞ですが、当時、セヤドーご本人が来台して、僧院の建設場所をお探しになったそうです。
現在、僧院内にセヤドー専用のクティ(小型のログハウス)も建てられています。
また先年、禅林で大仏(立像)の開眼供養がありました時、クムダ・サヤドーが式典に参加された事は、facebook にも載りましたので、ご存知の方もあるやと思います。
台湾で常時、止観瞑想(パオ・メソッド)を専門に教授しているテーラワーダ系の僧院は、静楽禅林の外、法雨道場、法寂禅林などがあります。
大乗系の寺院で時折、期間限定で、パオ・メソッドを教授するお寺は多くあるそうですが、私はそれらの、寺院名を覚えきれません(笑)。
日本は、パオ・メソッドを教授できる指導者が常駐しておらず(私は瞑想の基礎と大まかな理論は教えますが)、日本分院も日本道場もないという、この様な、大変残念な状況の上、この一年は、コロナ禍で世界中の誰もが、身動きが取れなくなってしまいました。
ただ、「優秀な指導者が日本に来てくれなくて残念だ」
と嘆いていても一歩も前進できないので、
<嘘をつかない> <邪淫をしない> 等の五戒の遵守、日々の安般念、慈・悲の心での人助けなど、善行を実践し、順境の時も逆境の時も、ハラミツを積んでおきたいものだと思います。
追補:四界分別観は、決して、自分一人で修行しないで下さい。身体の四界(地水火風)の特徴を観察するこの修行は、偏差が出やすく、必ず、経験のある指導者について、日々、細かく指導を受けて下さい。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>