『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-24)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
観(身と識)
仏陀は《長部・・沙門果経》の中でもまた、未生怨王に対してこの種の(修行における)順序・順番を解説している。
”次に、大王よ。
比丘は楽を捨し断じ、苦を捨し断じる。先ほどの喜、憂はすでに滅し没し、不苦不楽、捨、念、清浄が成就され、かつ第四禅に住する(catutatahaṃ jhānaṃ upasampajja viharati)。”
続いて、仏陀は、比丘が第四禅の定から出て来て、如何に観を修するのかについて、説明する。
”彼の心がこの様に定を得て、清浄、明浄、穢れなく、諸々の汚れ・垢から離れ、柔軟で、作業に適し、住立し、不動であるならば、その心を智見(ñāṇadassanāya)に向かうよう導く。
彼は斯くの如くに、了知する:
”この身(kāyo)は形と色がある。四大種(cātummahābūtiko)より成り立ち、父母によって生まれ、飯麺によって育ち、無常であり、破壊されるものであり、破損されるものであり、変壊するものであり、破滅の法である。私のこの識は、これに依存しており、これに結縛されている。”(注13)
(3-25につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>