南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3‐42)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

ここにおいて、我々は以前に言及した様に、仏陀は、五取蘊または六処に対して法随観法せよ、と説いたが、その観照の所縁は、色法と名法の二種類の他ならない。

それらは vipassanā行 の二種類の分類型である。

こうしたことから、もし、究極諦に基づいて、六種類の内・外処を分析するならば、実際には、五取蘊と同じく、色法と名法に属するものである。

比丘が、生起する可能性のある結を了知することに関して、ある一つの内処が相応する外処に遇う時、比丘は、煩悩がどの様な所縁への不如理作意が、それを生起させているかを了知し、どの様にして、止観などの如理作意の方法によって、それらの生起を、停止させることができるかを、了知する。

あれらの煩悩は、如何にして、未来において、道・果を証悟する時に、永遠に再生することがないのかを、了知する。

同様に、これもまた(=上述の了知もまた)三種類の遍知でもって、五取蘊の生起と滅没を観照するものである。

また比丘は、この種の観照を通して、四聖諦を如実に知見するのである。

(3-43につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>