Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~隠れ仏教徒

先日、大阪の大姉にメールをして、「二月に台湾に修行に行くよ」と話しました。

姉は「修行やら、観光やら・・・いいわねぇ。楽しんで来てね」と言う。

こういう時、私は少しモヤモヤする。

私は、台湾では、観光はほとんどしない(若い時に、中国語通訳をしていて、その縁で、台湾全島周遊しているから)。特にリトリートが始まる前は、気持ちを集中させる為に、余計な事は一切したくない。

それに姉は「どんな修行をするの?」とは、絶対聞かない。

聞いてくれれば「色聚(=素粒子)の無常・苦・無我を観察するんだよ~」と、仏陀の教えの真髄を教えてあげるのだけれど・・・尤も、日本の仏教のイメージは、法要とか墓守、戒名の押し売りだったりするから、話題にしたくないのも、理解できるけれども。

向こうから聞かないなら、こちらも説明しない。

日本は、宗教を語るのに、ちょっと堂々とできない、妙な遠慮がありますね。

隠れ仏教徒、隠れパオ(笑)。

追補:先日ある方に:

素粒子を見るって、人生にとってそんなに大事?訳わからん。」と言われました。

もし、あなたが輪廻する事を知っているならば、素粒子の無常・苦・無我、刹那生滅を観察する事は非常に重要で、人生の役に立つ事も理解できるでしょう。輪廻に無関心だと、素粒子の無常・苦・無我を知る必要性にも無関心なのだと思います。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>