南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-19

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《二門と所縁を同時に識別する》

《殊勝義註》(Dhammasaṅganī aṭṭhakathā)では、以下の様に言う:

Tattha ekekaṁ ārammaṇaṁ 

dvīsu dvīsudvāresu 

āpāthamāgacchanti.

Rūpārammaṇañji cakkhupasādaṁ 

ghaṭṭetvā taṅkhaṇaññeva 

manodvāre āpāthamāgacchanti.

Bhavaṅga calanassa paccayo 

hotīti attho.

Sadda gandha rasa phoṭṭhabba ārammaṇesupi eseva nayo.

ーー「五所縁の中の、一つひとつは、皆、二門に顕現する:

色所縁が、眼浄色を打つ刹那、同時に意門にも顕現して、有分波動を引き起こす。

声(=音)、香、味及び触所縁においても、その状況は類似している。」

ここでの註釈の定義によると:

色、声(=音)、香、味、触の五所縁は、皆、同時に二つの門に顕現する:その内の一個は、すなわち、それぞれが相対する所の、眼、耳、鼻、舌、身の五門であり、もう一つはすなわち、意門である。

故に、この五所縁グループを目標に取る名法を識別する時、あなたは先に、同時に二門の識別をする修習を、実践しなければならない。

(8-20につづく)

Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>