<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
11.6 相、作用、現起(現象)と近因に基づく色法の識別
《アビダンマッタサンガハ》(Abhidhammatthasaṅgaha)の中において、以下の様に言及する:
’lakkhaṇa resa paccupaṭṭhāna padaṭṭhāna vedana
ñāma rūpapariggaho diṭṭhivisuddhi ñāma’
ーー「見清浄は、特徴、作用、現起(現象)と近因に基づいて名色を識別する。」
もし、特徴に基づいて、一つひとつの種類の色法を識別するならば、あなたは先に、一粒の、識別しようとする色聚を選ばなければならない。
たとえば、眼十法聚などを選び、その後に、識別したいと思う、その色法を識別する、たとえば地界等(+を識別する)。
眼門の中には、54種の色法があるが、あなたはそれらを逐一、識別しなければならない。
その他の門、及び42身分の色法もまた、同様の方法によって、識別されなければならない。
今、私は、それらを逐一解説するので、あなた方は、それらを心にしっかりと覚えておかねばならない。
(+覚える事によって)あなたは初めて、その時が来れば、三種類の密集を看破することができるのである。
大元素(種色)は界(dhātu)と呼ぶ。
というのもそれらは自性を擁しているが故に。
地界と呼ぶのは、それが地の様であり、同一の一粒の色聚の、俱生色法の支援(+の作用を持ち)、また、立脚処となるからである。
パーリ文の paṭhavī(地)の、その源の意味において、「拡展」の詞根を持ち、こうしたことから、地界は、拡張と展開の元素であることが分かる。作用はその他の俱生種色と所造色の立脚処である;
現起(現象)は、同一の一粒の色聚の中の、俱生色法を、受け入れることである;
近因は、同一の一粒の色聚の。その他の三大種色である。
地界の特徴は硬さである:
身体の中の地界は、微塵の様に小さく、その小ささと言えば、ちょうど「多那」(doṇa)と呼ばれる所の、最も小さい粒子である。
それは粘着性(+の影響によって)一つにまとまっていて、それの半分くらいの大きさの水界が、それが散らない様にしている。
それは火界によって保持され、保護されていて、流動性の性質を持つ水界によって、湿ったり、滑ったりしない様になる。
また風界によって拡張される時も、分散したり分解することがない。
それが分散するかまたは分解する時、それはその他の境界点に到達する、たとえば、女性と男性などなど、小さい、大きい、長い、短い、しなやかで硬い、固くて硬いなどなど。
これらの因によって、同一の粒の色聚のその他の三大種色は、それの近因となる。
(6‐26につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>