<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
10.3 命根、性根色、心色の識別
命根(jīvita):この色法は、それと同じ一粒の色聚の中の業生色の姓名を維持する。心生、時節生と食生色聚の中には、命根はなく、唯一、業生色聚の中においてのみ、命根は存在する。
一切の明浄色聚はみな、業生によって生じるが、故に、あなたは先に、明浄色聚の中の命根を、識別しなければならない。
あなたは、先に明浄色聚を識別し、次にその中の命根色を識別する。
命根色は、ただ、それと同一の一粒の色聚の中の色法を維持するのみであり、その他の色聚の中の色法を維持する事はない。
識別する時、あなたはそれがまさに、移動する小さな点に見えるが、それは、それと同一の一粒の色聚の中のその他の色法を維持しているのである。
この移動と維持の作用は、その俱生色法の因である。
明浄色の中の命根色を識別した後、非明浄色聚の中の命根色も識別しなければならない。
身体の中において、三種類の非明浄色聚に命根が存在している。
その内の一種類が、唯一、心臓の中にのみ存在する所の「心色十法聚」である。その他の二種類、すなわち「性根十法聚」(bhāva dasaka kalāpa)と「命根九法聚」(jīvita navaka kalāpa)は、全身に分布いている。
故に、もし、心臓の外にある非明浄色聚の中において、命根を見る事ができたならば、当該の色聚は、必ずや性根十法聚または命根九法聚である。
この二者を区別する為に、あなたは、次に、性根色を識別しなければならない。
(6-8につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>