南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~一千万年の孤独

今毎日、パオ Sayadawの著作『顕正法蔵』を翻訳しています。今日は【因縁生・滅と刹那生・滅】の部分でした。

私、子供の頃から

<刹那生・滅>

って何だろうか?と思っていました。

<因縁生・滅>ではあまり強く感じませんが、

<刹那生・滅>と聞くと、これが世界の本質だろうと直感し、心が、魂が、震える思いがするのです、今も昔も。

ーー<因縁生・滅>と<刹那生・滅>はコインの裏と表の関係であり、どちらも重要であり、どちらも外す事はできないのですがーー。

不思議な事に、私は10代の時に、原始経典『雪山童子』で、《諸行無常諸法無我一切皆苦涅槃寂静》を、一生の課題とするべき、深い意味を伴った教えとして受け取ったのですが、それより前、子供の時から<刹那生・滅>に、異常な関心を持っていて、我ながら、不思議な子供だったですね。

今、毎日の日課・・・水中運動で出会う知人、友人に<刹那生・滅>の話をしても、皆様、ぽかんとするだけで、全然耳に入らない様です。

<刹那生・滅>が好きな女の子・・・いや~、オタクなんですね、私(笑)。

生まれて来たのは訳がある・・・因縁生、刹那生。

それ(生死輪廻)を解消する方法がある・・・因縁の滅、刹那滅を観じて、昇華し超える事・・・般涅槃する事。

まぁ、この話、兄弟姉妹を含め、身近の人、誰にも分かって貰えませんけれど(テーラワーダ仏教国の出家者なら分かるでしょうが)、一千万年の孤独・・・、生き切りましょうか・・・これより先、(『顕正法蔵』の翻訳を済ませて後)目を閉じるその日まで、修行専一の生活ができます様に。

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>