Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#45-12

生滅随観の法

あなたが、すでに、名法と色法の因縁滅と刹那滅の観照を終わらせた後、次に、再度、繰り返し、不断に、それらの生起と壊滅を観照しなければならない。

これは、生滅随観の法(samudayavayadhammānupassī)である。

それは、先に、名色法の因縁生と因縁滅を観照した後、その後に、それらの刹那生と刹那滅を観照することが含まれる。順序に従って、三種類の方式に基づいて、それらを観照する:

1)因及びその果の生起

2)因及びその果の壊滅

3)因及びその果の無常

例えば、あなたは、逐一以下の観照を実践する:

1)一つひとつの種類の因、(1)無明、(2)愛、(3)取、

(4)行と(5)業の生起が、如何にして業生色の生起を引き起こすか。

2)上に述べた諸因の壊滅が、如何にして業生色の壊滅を引き起こすか。

3)一つひとつの種類の因及びその所生色は、皆無常である事。

この事から類推して、あなたは以下の観照を実践する:

1)心は、如何にして心生色の生起を引き起こすか

2)心の滅は如何にして心生色の壊滅を引き起こすか

3)心の無常、心生色の無常。

また、同様の方法でもって、時節生色と食生色を観照する。

以上が、色法の因縁の生・滅と刹那滅を観照する方法である。その後、あなたは、名法の因縁の生・滅と刹那生・滅を観照しなければならない。

こうしたことから、あなたは、先ほど述べた方法に基づいて、五蘊の因縁の生・滅と、刹那生・滅を観照しなければならないし、また、それらの無常・苦・無我の三相もまた、観照しなければならない。

あなたは、この様に、内在する五蘊、外在する五蘊、及び過去、現在と未来の五蘊観照しなければならない。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>