南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』37-11

「表1c:五門心路」への更に一歩進んだ説明

一個の心は、ただ一個の心識刹那(cittakkhaṇa)をのみ、維持するが、それは生(uppāda)↑、住(ṭhiti)|、滅(bhaṅga)↓の三つの段階がある。

五門心路によって、認知された色法所縁が、持続する時間は、17個心識刹那である。

すべての五門心路(眼、耳、鼻、舌、身門)は、皆、同じ過程を遵守して、心の定律(ciyyaniyāま)に基づいて進行する。

故に、五門心路は、ただ所縁(眼門心路は、ただ色彩をのみ認識することができる)を「収取」するだけであって、所縁を「知る」ことはできない。

色彩と、所縁に関して、「知る事」の発生は、四番目及びその後の意門心路<注279>において、である。(表に関する説明終了。。)

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>