如何にして五門心路を識別するか
意門心路への識別を完成させた後、あなたは眼門心路から始めて、更に一歩進んで、五門心路を識別することができる。
眼門心路の中の、一つひとつの心識の中の名法を識別する為に、あなたは、眼門心路を生じせしめる様にする。
あなたは、先に、眼浄色(眼門)を識別し、その後に、有分(意門)を識別し、その後に、両者を同時に識別する。
その後に、眼浄色の近くの一組の色聚の色彩に専注する。それは、眼門と意門に、同時に顕現し、かつ、如理作意によって、それを「これは色彩である」と認知する。
この様にして、一個の眼門心路が生起すると、次には(心の定律(cittaniyāma)によって)同一の目標を縁に取った、意門心路が生起する。
眼門心路は、7個の、順序良く生起した心によって構成されている:
1)一個の五門転向心(pañcadvārāvajjana):11個の名法。)
2)一個の眼識(cakkhuviññāṇa):8個の名法。
3)一個の領受心(sampaṭicchana):11個の名法。
4)一個の推度心(santīraṇa):11/12個の名法。
5)一個の確定心(voṭṭhapana):12個の名法。
6)七個の速行心(javanacitta):善心であるならば、名法の数は、32/33/34/35でありえる。
しかし、もし不善心であるならば、16/18/19/20/21/22で有り得る。
7)二個の彼所縁心(tadārammaṇcitta):名法の数は、11/12/32/33/34であり得る。
《表1c:五門心路(pañcadvāra vīthi)
(眼、耳、鼻、舌、身門心路。
ここでは、眼門心路を例にする》