次に内外の名法の識別をする
色法の識別を完成させた後、引き続き、内在と外在の名法を識別しなければならない。
内在の名法の識別は、再度、意門心路の識別から始め、その後に、五門心路、それらの中のすべての善と不善の名法をっ識別する。
外在の名法を識別したいのであれば、内在の名法を識別するのと同じ様に実践するが、しかし、その他の衆生の眼門と有分(意門)を、全体的に識別しなければならない。
その後、一組の色聚の色彩が、この二つの門に顕現する時、その時に生起する所の眼門心路、及び、同一の目標を取って生起する所の多くの意門心路を識別する。
この様に、不断に反復して、内外交替し(て実践し)、かつ、その他の四門の、一つひとつの門を、満足するまで、識別する。
もし、あなたがジャーナを擁するならば、外在するジャーナ意門心路を識別するべきである。それは、その他の禅修行者の上に発生するものである。
禅定は、現代の人間世間の中においては、非常に稀なものではあるが、しかし、天界と梵天界において、あなたは、まsにジャーナの内にある衆生を見つける事が出来るであろう。
前に述べた過程と同じく、無辺の宇宙に遍及する所の色法が見える様になるまで、あなたは、徐々に識別の範囲を拡大していき、その後に、あなたは、無辺の宇宙に遍及する所の名色法を、一緒に識別しなければならない。
最後に、あなたは、智慧でもって、すべての、これらの名法と色法を確定しなければならない:
無辺の宇宙に遍及して、衆生は見えず、男性または女性も見えず、ただ名と色があるのみ、と。
名法の識別(Nāma-kammaṭṭhāna)(に関する説明)は、ここで終了する。
禅の修行がこの段階にまで到達したならば、あなたはすでに、定力を育成しており、かつ、それを運用して、無辺の宇宙に遍及する所の、28種類すべての色法<注285>、及び、53種類すべての名法<注286>を識別した。
ここに到れば、あなたは、すでに、一番目の観智ーー名色限定智(Nāmarūpaparicched-ñāṇa)を完成させたのだ、と言える。