<#38>シリーズは、中国語原文P 257~p276の脚注の翻訳です。
<注259>=「観」という言葉は、時には、16のすべての観智の事を言い、それは、名色限定智と縁摂受智(名、色法を観照する智慧)を含む;
ある時には、「観」は、思惟智から始まる所の、名色法を無常・苦・無我として覚知する智慧の事を言う。
16観智に関しては、問答1-5、中国語原文P 99参照の事。
<注260>=こうした事から、名法は、1心+52心所=53種類の名法があることになる。
<注261>=89種類の心に関しては、中国語原文p31参照の事。
<注262>=
1)三界(kāmāvacara):欲界天、人道、餓鬼、畜生と地獄;
2)色界(rūpāvacara):梵天界、ただ、微細な色法があるのみ;
3)無色界(arūpavacara)名法のみがあって、色法がない。
<注263>=これらの心識に関して、詳細は、中国語原文p300の「表1d:死亡と結生」及び関連する注を参照の事。有分心に関しては、問答1-3中国語原文p174及び注151、中国語原文p174参照の事。
<注264>=「表1c:五門心路」中国語原文p271参照の事。
<注265>=意根が、すべての所縁を取ることができる件に関して、中国語原文p26に引用した経(《白毫光婆羅門経》)を参照の事。
<注266>=「表1b:意門心路」中国語原文p165参照の事。
<注267>=すなわち、四種類の色界ジャーナ。
<注268>すなわち、無色界ジャーナ。
しかし、非想非非想処定は含まない。(《清浄之道・説見清浄品》(Diṭṭhivisuddhiniddesa)(Vm.663)
<注269>=《清浄之道・説見清浄品》(Diṭṭhivisuddhiniddes)(Vm.664)
<注270>=《念処經》(Satipṭṭhāna Sutta)は以下の様に言う:「かくのごとくに、または内心において、心を随観して住み、または外心において、心を随観して住む。」(M1.114)。上記の事は、他人の心を知る事のできる他心智(cetopariyañāṇa)のことを言っているのではなく、観智の力の事を言っているのである。故に、それは、通常は、具体的な外在する名法を識別することはできない。中国語原文p23に引用した経文《蘊経》参照の事。
<注271>=ジャーナ心路とは、すなわち、色界(rūpāvacara)または無色界(arūpāvacara)心路である。
<注272>=下線のある五個の心所が、五禅支である。
<注273>=一境性:定(samādhi)の同義語。
<注274>=美心所は、合計25種類ある、その内の19種類は、通一切美心心所である。
<注275>=身/心軽安:身=三種類の名蘊(受・想・行)の事;
心=識蘊。それらは、6対の善名法の性質、特徴である:
1)軽安(掉挙・不安と相反する)
2)軽快性(昏沈・睡眠と相反する)
3)柔軟性(己の見解に固執する事、傲慢と相反する)
4)適業性(その他の諸々の蓋と相反する)
5)練達性(無進行等と相反する)
6)正直性(虚偽、欺瞞、詐欺などと相反する)。
名身に軽安などの素質がある時、色身もまた、軽安等に変化する。故に、仏陀は、これらの名法の素質を二種類に分類した。
<注276>=「表1a:禅定心路」中国語原文p84参照の事。
<注277>=詳細は、問答3-5、3-11、7-9、7-11、7-12及び《アビダンマッタサンガハ》を参照の事。
<注278>=色法を識別する時、すべての種類の色法を、皆、識別しなければならない。しかし、観の修習の時(その無常・苦・無我の本質を観照する時)、ただ、完成色のみを観照する。中国語原文p223「表2a:28色法」において、すべての異なる種類の色法を列挙した<第四講 如何にして色法を識別するか>では、如何にしてそれらを識別するかを説明した。
<注279>=「表1b:意門心路」中国語原文p265参照の事。
<注280>=詳細は、中国語原文p265の表1bと、中国語原文p271の表1cを参照の事。
<注281>=出世間心は、この段階においては、いまだ体験する範囲内ではないことを知っているべきである。
<注282>=時節生食素八法聚などに関しては、中国語原文p189参照の事。
<注283>=六種類の基本的色聚とは:
1)眼10法聚。2)身10法聚。3)性10法聚。
4)心生8法聚。5)時節生8法聚。6)食生8法聚。
中国語原文p211及びその後の内容を参照の事。
<注284>=実際には、あなたは、すでに、63種類の色法を識別したが、しかし、ここにおいては、54種類を識別するだけでよい。その理由は、中国語原文p213及びその後の説明を参照の事。
<注285>=28種類の色法に関しては、中国語原文p223を参照の事。
<注286>=53種類の名法に関しては、注260、中国語原文p257参照の事。