南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-24

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《ジャーナ名法の識別》

禅修行者は、眼、耳、鼻、舌、身と意の六種類の心路過程の中の、すべての名法を、識別しなければならない。

この六者の中において、先に、意門心路過程を識別するのが、比較的簡単である。というのも、それは比較的、種類が少ない路心であるが故に。

止行者に関しては、先に、ジャーナ心路過程(jhāna samāpatti vīthi)の名法を識別するのが、比較的簡単である。というのも、止禅の修習の段階において、彼はすでに禅支を識別しているが故に。

表2-7(略)

意門転向(manodvārāvajjana)は、白遍似相等の所縁を、省察する唯作心である。

遍作(parikamma)は欲界善心であり、予備的な作業を執行して、ジャーナ速行を生起せしめる。

近行(upacāra)は、ジャーナ速行に近い、大善速行心(mahākusala javana citta)である。

随順(anuloma)は、大善速行心であり、ジャーナ速行が、正確に生起する様調整する。

種姓(gotrabhū)は、欲界種姓を切断する、大善速行心である。

ジャーナ速行(jhāna javana)は、色界善速行心(rūpavacara kusala javana citta)である。

(8-25につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>