南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-23(120/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《果報は斯くの如く(+であっても)、

速行は改変する事ができる》

「自性可喜所縁」(=自性的な喜ばしい所縁)(sabhāva iṭṭhārammaṇa)と「自性非常可喜所縁」(=自性的な非常に喜ばしい所縁)(sabhāva ati iṭṭhārammaṇa)は、過去の善業が原因である。

所縁が喜ばしい時、転向、確定と速行以外の、その他の路心は、大果報心または無因果報心である。所縁が非常に喜ばしい時、例えば、仏陀の場合、五種類の喜俱彼所縁のみが、生起する。

「自性不可喜所縁」(=自性的な喜ばしくない所縁)(sabhāva aniṭṭhārammaṇa)は、過去の悪業が原因である。

その時に生起する眼識等の五識、受領、推度及び彼所縁は皆「無因不善果報心」(ahetuka akusala vipāka citta)であり、故に彼所縁に出現するのは「不善果報捨俱推度」(akusala vipāka upekkhā santīraṇa)以外に有り得ない。

所縁が喜ばしいもの、非常に喜ばしいもの、または喜ばしくないものであっても、もし、如理作意するならば、善速行は生起する。もし、如理作意をしないならば、不善速行が生起する。

《信慧グループ名法》

(saddhā‐paññā group)

教学の利の為に(+説明を加えるならば)、もし、一個の心識刹那の中に、以下の34個の名法が生起したならば、すなわち、その名を「信慧グループ」名法と言う。

識       1

通一切心所   13

通一切美心心所 19

慧根心所    1

合計     34

もし、結生心が喜俱の三因者である場合、彼の結生、有分と死亡心は、必ず、信慧グループである。

(8-24につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>