Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-87)(私家版)

1、眼識と捨具行:

すなわち、捨具眼識という意味である。

故に、我々の眼識は、果報心であると言える。

一歩、家を出て、喜ばしくない所縁を見た時、例えば、目の前に、糞便がころがっていたとして、その時、不善捨具眼識が生じる。

これは、過去の悪業によって生じた所の果報である。

しかし、理解し、覚えておくべき事は、眼識の生起は、ただ一個の心識刹那であり、目が、喜ばしくない所縁を見るのは、あなたが過去においてなした所の、不善業(が原因)である。

目の前になぜ、糞便があるのか、と不思議に思わない事。

これは一個の例であるが、他に、目が常時、不善な所縁を見た事が原因で、生起する所の不善眼識は、非常に多い。

これらは、みな、過去の業が熟したことと関係がある。

(3-88につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>